フィナステリド(finasteride)

フィナステリドの働き
フィナステリドとは、薄毛治療薬「プロペシア」の主成分です。男性の薄毛(男性型脱毛症:AGA)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛乳頭細胞へ働きかけることにより引き起こされます。
このDHTは、テストステロンが5アルファリダクターゼ(還元酵素)によって変換されることで生じます。フィナステリドはその変換に関わる酵素をの働きを阻害します。
これにより、DHTが毛根へ届く量が減って薄毛の進行を抑えることが可能になります。
プロペシアはアメリカのメルク社が開発し、国内ではメルクの日本法人であるMSD社(旧万有製薬)が販売しています。個人輸入で購入する場合は、メルク社が海外で販売している商品になります。
フィナステリドの効果

フィナステリドは元々は前立腺肥大を抑える薬として1991年より開発されました。前立腺肥大の治療薬としては、現在「プロスカー」という商品名で販売されています。
プロペシアには1錠あたり1mgのフィナステリドが含まれているのに対して、プロスカーは5mg含まれています。これは、AGAの治療薬としてはフィナステリドの量は1mgで十分だという実験結果があるからです。
日本での臨床試験では、フィナステリドを毎日1mg服用することで、1年後には58%、2年後には68%、3年後には78%の人に薄毛の改善が見られました。つまり、3年間の継続で約80%の成人男性に薄毛改善の効果があったということになります。
日本では1錠当たり0.2mgの商品も販売されていますが、これは日本人の場合1mgと0.2mgではあまり効果に差がないという結果があるからです。欧米人より体格が小さいという人種の違いによるものだと考えられています。
フィナステリドの副作用
フィナステリドの副作用はごく軽いものだとされています。臨床試験では、0.2mg錠の服用で1.5%、1mg錠で6.5%の人が副作用を訴えました。その内容は、「男性機能の低下」や「性欲の減退」といったものが大半でした。
しかし、自覚症状の範囲内で日常生活に影響を与えるほどのものではありませんでした。フィナステリドには性欲に関係するテストステロン自体を減らす作用はないので、理論的にも男性機能に関連した副作用はあまりないと考えられています。
子作りや献血の際の注意点

フィナステリドは女性の脱毛症の治療には使用してはいけないことになっています。とりわけ、妊娠中の女性に投与することは禁止されています。
その理由は、DHTは胎児の男性外性器を分化させる役割もあるので、妊娠中の女性にフィナステリドを投与することで胎児の外性器が正常に発達しない可能性があるからです。
フィナステリドを服用しながらの子作りについて不安になられる男性が多いようですが、フィナステリドが精液に含まれる量はごくごく微量のため(投与量の0. 00076%以下)、基本的には問題ないとされています。
もし心配ならば、1ヶ月間ほど服用を中止して体内からフィナステリドを抜くというのも安心感を得る手段かもしれません。また、フィナステリドを服用している間は献血はできません。これは妊婦にフィナステリドを含む血液が輸血されることを防ぐためです。
献血をする際は、フィナステリドを1ヶ月間以上服用を中止することが推奨されています。
フィナステリドの通販
フィナステリドが主成分であるプロペシアは病院の皮膚科などで処方してもらうことができます。ただ、1ヶ月分・診察料込で9,000円から13,000円ほどかかり、1年間で考えると10万円以上必要になります。
プロペシアの効果が現れるまでの期間は最低半年は必要ですので、効果があるかどうかを確かめるだけで5万円ほどかかってしまいます。また、プロペシアは服用を続けないと効果がなくなりますので、毎年10万円は財布にかなり厳しいのではないでしょうか。
そのため、ネット通販でプロペシアを個人輸入する人もかなり多いです。成分は当然一緒で、価格は1ヶ月分5,000円程度で購入できるのでかなりお得です。
より格安でフィナステリドを服用したい場合、プロペシアのジェネリック医薬品があります。商品としては、「フィンペシア」・「エフペシア」・「フィナロ」、「フィナバルド」などがあり、個人輸入代行の通販ショップを利用すれば1ヶ月分を900円ほどの価格で購入できます。
フィナステリドの含有量は1mgでプロペシアと同じです。さらにランニングコストを抑えたい場合は、ジェネリックを検討してみて下さい。
個人輸入では有効成分が含まれていない偽物をつかまされる可能性があると不安になられる方もいますが、『オオサカ堂』などの大手の通販ショップでは専門の機関で成分鑑定をしたプロペシアを販売しています。
こちらのページでは、プロペシアを通販で安全に購入する方法を詳しく解説しています。個人輸入を検討している人は是非参考にして下さいね(^^)