
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の正しい飲み方を医師が解説!
”最強の発毛剤”として有名なミノキシジルタブレット(ミノタブ)。内服薬として飲むタイプのミノキシジルで、リアップやロゲインなどの外用剤と比べて効果が非常に高いことで知られていますね。
ただ、ミノタブは発毛剤としては認可されておらず、正しい飲み方は不明なんです・・・
オオサカ堂などで販売されている5mgや10mgのミノタブを購入し、それを1錠そのまま飲んでいる人も多いでしょう。
実はその飲み方は間違いのようです!
『スーパーミリオンヘアー』の販売会社がYouTubeで公開している『ハゲどっと来い!』という番組で、薄毛治療の専門医が従来のミノタブの服用方法は危険だと主張されています。
この専門医の方は、2.5mgのミノキシジルタブレットを分割して飲むよう推奨しています。
このページでは、動画の内容を詳しくまとめ、ミノタブの正しい飲み方を解説していきます。また、ミノタブの副作用対策や併用注意の薬についても紹介しています。
「ミノタブって本当にこの飲み方でいいのかな?」と疑問を感じている人は是非参考に!
目次
紀尾井町クリニック柳生邦良先生による、ミノタブの正しい服用方法
ミノタブの正しい服用方法を動画で解説しているのは、紀尾井町クリニック院長の柳生邦良先生。自毛植毛の老舗クリニックで、2chなどネットでも評価が高いところですね。
柳生先生は東大医学部卒業後、東大病院外来医長など経て、現在は自毛植毛に注力されているとのこと。国際毛髪外科学会(ISHRS)の会長兼フェロー、日本臨床毛髪学会(JSCHR)の理事長を務めている業界の重鎮ですね。
柳生先生によると、ミノタブには危険な副作用があるため、以下の服用量で十分だそうです。
- 男性 ⇒ 0.5~1mg
- 女性 ⇒ 0.25mg

私はこれを見て「え!?こんな少なくて発毛効果あるの?」と思ってしましいました。
男性の場合、1日5mgが標準、多い人では10mg以上飲んでいる人もいます。それと比較すると少なすぎる気がしますが、柳生先生によるとこの量で十分効果があるとのことです。
以下、柳生先生が動画で解説している内容をまとめていきますね。
ミノタブの服用量は2.5mgの分割(0.5~1mg)で十分発毛効果がある
男性の場合、1日の服用量は2.5mgのミノタブを2分割したもの(約1.25mg)で十分とのこと。それでも副作用がでる人は、さらに2分割して0.5mg程度の服用量でもOKです。
オオサカ堂などの個人輸入代行サイトでは、5mgや10mgのミノタブが人気ですが、それだと分割の手間が大変です。
最近は2.5mgのミノタブも販売されているので、こちらを購入するのがいいと思います。

ミノタブは効きやすい人・効きにくい人がいる
柳生先生によると、ミノキシジルには効きやすい人と、効きにくい体質の人がいます。前者は『レスポンダー』、後者は『ノンレスポンダー』と呼ばれます。

ミノキシジルの効きやすいレスポンダーの人だと、ミノタブ0.5~1mgで十分効果があるとのこと。
ノンレスポンダーだとミノタブの恩恵は十分に受けられず、これ以上服用量を増やしても副作用のデメリットが上回る危険性があります。
つまり、ミノタブが効く体質の人は5mgや10mgなど大量に摂取する必要はなく、効かない体質の人はミノタブを使用しない方がいいということです。
5mgや10mgのミノタブを処方しているAGAクリニック(薄毛治療専門のクリニック)がありますが、柳生先生によるとその処方は良くないとのこと。しかも個人輸入だと月1,000円ほどで済むのに、AGAクリニックでは数万円で販売しています。
初めてミノキシジルを使う人は自分が効く体質かどうか分からないと思います。とりあえずは2.5mgのミノタブを購入し、それを2~4分割で3ヶ月ほど試してみるのがオススメです。
女性のミノタブ服用量は0.25mg
0.5~1mgというのは男性の服用量で、女性のミノタブの服用量は1日0.25mgでいいと柳生先生は言っています。
女性は副作用がでやすいため、男性より少ない服用量で十分のようですね。
個人輸入できるミノタブで最も成分量が少ないのは2.5mg。0.25mgだと10分割する必要があり、カッターでの分割は不可能です。
動画の17分当たりから、柳生先生は0.25mgに分ける丸秘テクニックも教えてくれています。
- 紙の上に2.5mgのミノタブを1錠置き、ビンなどで粉々に砕く
- 紙を半分に折り曲げ、折り目に錠剤の粉末を集める
- 折り目に沿って粉末が一列になるので、それを10等分する
粉末にしてから目分量で分けていくというシンプルな方法ですね。
保管方法は少し工夫する必要がありますが、分割自体はそれほど手間ではないと思います。
プロペシア・フィンペシア(フィナステリド)との併用は大丈夫?
ミノキシジルのように医薬品として承認されているものにフィナステリドがあります。
プロペシアやフィンペシアなどの商品名でお馴染みの内服タイプの薬ですね。

日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン』でも、フィナステリドはミノキシジルの外用と並んで推奨度Aの薄毛治療法となっています。
「ミノタブとフィナステリドを併用しても大丈夫?」と心配になる人がいますが、基本的には問題ありません。
フィナステリドは薄毛を引き起こす男性ホルモンを抑える作用があり、ミノキシジルとは働きが異なります。むしろ併用することで相乗効果が期待できるとされています。
ネットの口コミを見ると、ほとんどの人が併用していますよね(^^)
フィナステリドの標準的な服用量は1日1mgで、ミノタブを飲んでいるからといって服用量を変える必要は特にありません。
ただし、女性はフィナステリドの服用が禁止されています。男性のみミノタブとの併用が可能です。
併用する人が多いため、個人輸入代行サイトではお得なセット商品が販売されています。
⇒ フィンペシア・ミノキシジルタブレットのお得なセット商品
ミノタブ5mg・10mgの摂取量だと副作用が危険過ぎる?

ミノタブには副作用があり、1日5mgや10mg摂取すると下記のような副作用が強くでる可能性があります。
顔面や四肢の浮腫・多毛症・頻脈・不整脈・狭心痛・胸痛・心嚢水貯留・体液貯留・発赤・呼吸困難・心筋部分壊死・アレルギー反応
この中でよくネットで報告されているのは、浮腫(むくみ)と多毛症ですね。
ミノタブを飲むと顔や手足が浮腫やすくなります。また、毛髪以外の体毛も濃くなることがあります。
これらは命に関わる副作用ではありませんが、不整脈や頻脈など危険な副作用もあります。ミノキシジルは元々降圧剤として開発されたため、心臓や血管に異常のある人、血圧の低い人は注意が必要です。
柳生先生はこれらの副作用を考慮して、ミノタブは少量で継続するのがいいと主張されているんですね。
ミノキシジルの発毛作用や副作用については、下記ページが参考になります。
ミノキシジルの発毛作用について(日本薬理学雑誌)
リアップX5添付文書(PDFファイル)
ミノキシジルタブレットの副作用対策
ミノタブを取り扱っているクリニックのHPなどをみると、副作用対策としていくつかの薬を処方しています。
柳生先生の動画には副作用対策についての解説がなかったので、追加で説明しておきますね。
利尿剤(ラシックス・アルダクトン)
ミノタブを服用している人で、浮腫の副作用を報告している人は非常に多いです。
浮腫は体に水分が貯まることが原因で起こるので、利尿剤(余分な水分を尿として排出する薬)を使えばある程度解消します。
ラシックス(有効成分:フロセミド)やアルダクトン(有効成分:スピロノラクトン)を副作用対策に使っている人が多いようですね。
利尿剤は病院で処方してもらう以外に、海外製品を個人輸入することも可能です。今はラシックスが規制されたので、アルダクトンを使うといいでしょう。
ラシックスの通販・個人輸入が禁止に…代わりの利尿薬を検証【フロセミド】
大手個人輸入代行サイトのオオサカ堂では、ハイレス(Hyles)というジェネリック薬が購入できます。

ハイレスの有効成分であるスピロノラクトンには皮脂を減らす働きもあり、育毛のために使っている人もいます。ミノタブの浮腫対策としては最適かもしれませんね(^^)
ただし、スピロノラクトンには血圧を下げる作用もあるため、低血圧の人は注意して下さい。
交感神経β受容体遮断薬(βブロッカー)
ミノキシジルには頻脈や不整脈といった心臓に関係する副作用があります。これを緩和する目的で、β遮断薬(βブロッカー)という心臓を落ち着ける薬が使われることがあります。
ノルアドレナリンのβ受容体への結合を弱め、心拍数を安定させる効果が期待できます。
規制のため個人輸入できるβ遮断薬は少なくなったのですが、メインテート(有効成分:ビソプロロールフマル酸塩)は今でも購入可能です。
オオサカ堂では、ビセレクト(Biselect)という格安のジェネリック薬を販売しています。

降圧剤・アルコールとの併用には注意
ミノタブには降圧作用があるため、血圧を下げる薬との併用は避けた方が安全です。例えば、以下のような医薬品には注意して下さい。
- ED治療薬
- イブプロフェン含有の医薬品(バファリン・ナロンエース・イブなど)
- ヒスタミンH2受容体拮抗薬(ガスター10など)
- ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニンなど)
- スマトリプタン(イミグランなど)
上記の薬は一例で、他にも血圧を下げる副作用のある医薬品はたくさんあります。市販薬を使うときには、副作用を確認するようオススメします。
また、アルコールは一時的に血圧を下げることがあります。ミノタブを飲んだ直後に飲酒するのは避けた方が安全でしょう。
ミノタブの副作用の強い人は外用のミノキシジル育毛剤を検討
ミノタブは効果の反面、副作用の強い育毛剤です。ミノキシジルが効く体質であったとしても、副作用が強い場合は長期間継続するのが難しいもの。
最近は外用(塗るタイプ)のミノキシジルでも優れた商品が発売されており、高濃度の育毛剤なら生え際にも十分有効だと言われています。
2017年に発売されたフォリックス(Follics)という育毛剤には、ミノキシジルが15%以上も配合された商品があります。リアップは5%なので、それの3倍以上の成分量ですね。

ネットの口コミでは生え際・M字ハゲが改善したとの報告もある評価の高い育毛剤です。ミノタブの副作用が重い人はフォリックスを検討してみて下さい。
私も使っていますが、頭が痒くならず非常に使いやすい育毛剤ですよ(´∀`)b
次のページでは、フォリックスを安く購入する方法を紹介しています。興味のある方は参考にしてみて下さいね!
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まとめ
- ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は5mgや10mgだと副作用が強くでる可能性
- 紀尾井町クリニックの柳生先生は、男性の場合0.5~1mgの服用を推奨
- 女性の場合は0.25mgで十分
- ミノタブの副作用対策としては、利尿剤やβ遮断薬がある
- 副作用が強い人はフォリックスなどの外用剤を検討